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ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

よくある病害虫と生理障害。有機JASで使用可能な肥料と農薬

有機農業研修

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作物によくある病気や生理障害をまとめます。有機JASでも一部の農薬や生物資材は使用可能になっているので、どんなものがあるか知っておきましょう。

植物の病気は99%がカビ

植物が病気にかかるとき殆どがカビが原因です。作物のうち10%は虫やなにかにやられたり、自然に還元するものと考えて、10%以上の被害がある場合はなにか対策が必要と考えます。

よくある病気として、ベト病とサビ病があります。その他の病害虫や生理障害については、タキイの種さんのWebサイトに作物別で掲載されているので、ここから検索すると良さそうです。

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病害虫・生理障害情報 野菜栽培での病気 害虫 生理障害情報 | タキイの野菜 【タキイ種苗】

べと病

べと病の原因になるカビは、水カビの仲間です。べと病は、他の菌に比べても胞子が大きいです。気孔から水が放出される際、この水分を使ってカビが発芽します。

湿地帯などには必ずといっていいほど、べと病がいます。品種改良によって、べと病の耐性が強くなっているものもあります。

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画像引用:●●丸種株式会社「元気な種、すくすくと。」●●

ベト病の対策

ベト病の対策は以下のようなものがあります。

  • バチルス菌(納豆菌)で予防する。通常であれば、 B/F値が100>1であればカビは発芽しないといわれていますが、べと病の胞子は大きいため1000>1の比率になるよう、多めの施肥(培養液を10倍くらいに薄める)が必要です。葉面散布も効果的。
  • 換気をする。特にハウスは湿気がこもるので、注意が必要。
  • 感染した株を撤去する。 

さび病

さび病もニラやネギ、タマネギに出やすい病気。曇天が続くと出やすいです。べと病よりは胞子が小さいので、対策しやすいそうです。

サビ病の対策
  • 食酢を100倍に薄めて散布する

有機JASで使用可能な農薬

有機JAS認証の圃場で、使用可能な農薬資材は農林水産省のWebページに掲載されているPDFの「 別表2」にまとまっています。ちなみによく民間療法的に使われる牛乳の葉面散布は有機JASで認められていないそうです。

Webサイト:有機食品の検査認証制度:農林水産省

PDF:有機農産物の JAS 規格別表等資材の適合性判断基準及び手順書

肥料及び土壌改良資材

ちなみに、肥料及び土壌改良資材については、以下のように表示されています。

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使用することがやむを得ないとされる化学合成農薬

有機農産物の生産において使用することがやむを得ないとされる化学合成農薬は以下のように記載されています。

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生物農薬は以下の通り。これらは菌を使った資材で、例えば、ボーベリア バシアーナ剤はカビを食べるカビです。

  • BT水和剤、BT粒剤(生菌、死菌を問わない)
  • アカメガシワクダアザミウマ剤
  • アグロバクテリウム ラジオバクター剤
  • アリガタシマアザミウマ剤
  • イサエアヒメコバチ、ハモグリコマユバチ剤
  • イサエアヒメコバチ剤
  • 非病原性エルビニア カロトボーラ水和剤
  • オンシツツヤコバチ剤
  • キイカブリダニ剤
  • ククメリスカブリダニ剤
  • コニオチリウム ミニタンス水和 などなど。

作物によって使っていいものと使ってはいけないものがあるので、使用にあたっては注意が必要です。また、使う可能性がある資材はとりあえずリスト化しておいて、認証団体に確認するとよいです。

予防をする

出荷する時期によっては、農薬に頼れなくなるので、予防として農薬を使っているケースが多いそうです。なので、「ヨトウムシの予防として定期的にBT剤を使う」など、作業計画に予め組み込んでおいたほうが良さそうです。BT剤には、生菌のものやその毒素のみのものがあります。生菌の場合は、堆肥の中で増えることもできます。

 

 

この記事は、研修を実施する「とくしま有機農業サポートセンター」の許諾の元、筆者の復習を目的に記載されています。内容の正確性を保証するものではありませんのであらかじめご了承ください。内容に誤りや不適切な点があった場合こちらまでご連絡いただけると幸いです。