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ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

WEEK神山のイベント「農業×観光の可能性を考えるフランス農業研修報告会」に行ってきた

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研修がお休みの週末は、「農業×観光の可能性を考えるフランス農業研修報告会」というイベントに参加してきました。会場となったのは、徳島県神山町にあるWEEK神山。"いつもの仕事を、ちがう場所で"というコンセプトで展開している宿泊施設で、道向かいには、コワーキングスペースの「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」があります。

イベントページはこちらから。

農業×観光の可能性を考えるフランス農業研修報告会

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イベントが行われたのは、WEEK神山の食堂棟「地野の食堂」でした。

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講演してくださるのは、徳島市石井町で農業を営む、とくもと自然農園の徳元龍介さん。フランスのアグリツーリズムについて学ぶ旅に行ったそうで、その報告をしてくださいました。

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フランス農業研修へ行くまで

徳元さんは、元々新聞社に勤務していたそうですが、多忙な日々が続き体調を崩してしまったそう。その後、海外を旅して回った際に、欧州やニュージーランドの自然と調和したまちづくりの重要性を感じ、一念発起し農家に転身しようと決心したそうです。日本へ戻り、高知県にある土佐自然塾(現在は閉塾)で有機農業を学び、独立しました。

現在は、約6haの圃場で、枝豆やカブ、ニンジン、ソラマメなどを少量多品種で生産し、会員制宅配会社などへ販売しているそうです。使うのはほぼ緑肥で、肥料を使うことも少ないそうです。

今後、一次産物の生産だけではどこかで農業は行き詰まってしまうのではないか…。そう考えて、アグリツーリズム先進国のフランスへ2週間ほどの旅に出たそうです。

アグリツーリズムとは、都市居住者などが農場や農村で休暇・余暇を過ごすこと。「農村民泊」などとほぼ同義。アグリツーリズム - Wikipedia

「アグリツーリズム」というキーワードに着目したのは、自身の経験や周辺環境からみえた以下の課題の解決になるのではないか?と考えたから。 

  • 首都圏向けのため、顧客の反応がみずらい。
  • 後継者不足で、耕作放棄地が増える。
  • 同じ時期に多量の農産物が出まわり売れ残る。
  • 都市部の人が生産現場を体験する場が少ない。

視察先①  オーベルジュ ペイザンヌ

300年以上の歴史があるフランスの農家さん。32haの敷地に野菜を生産する圃場や、農家民宿、レストラン、豚小屋(約20頭)、酒の製造(年間3,000L)の施設があるそうです。古い倉庫や小屋を改装し、いまの形になっているそうです。

主のフィリップさんは、元々世界各国を旅しながら料理をしたり建築を学んだりしたというマルチなスキルを持っていて、しかも日本語がペラペラなのだそうです。このスキルがあったからこそ、農家民宿やレストランができたのかもしれません。

面白かったのは、除草に移動式のうさぎ小屋や、豚糞撒きに移動式の豚小屋を使っていること。効率的なのかとか、豚糞は発酵させないの?とか細かい点は気になりましたが、アイディアとして面白いなーと思いました。

フィリップさんが日本語堪能ということもあってか、オール日本語のWebサイトがありました。

オーベルジュ ペイザンヌ ブログ

視察先② 山下農園(パリ)

パリで日本野菜を生産している山下農園さんは、メディアにもよく取り上げられている農家さんらしいです。(私は初めて知りました)日本から種を持ち込んでカブを育てていたら、パリの高級レストランで人気になったそうです。野菜を生産しレストランへの販売したり、週末限定で農家民宿を営んでいるそうです。

山下農園 フランス・パリ郊外で日本野菜の栽培を行う山下さんちのお野菜

元々、フランスで流通していたカブは固くて鬆が入ったものが一般的だったそうです。それで、たまたま山下さんの作った日本式のカブを味わった有名店のシェフがとても感動して、人気レストランへ噂が広がったそうです。

山下さんの圃場はビニールハウス10棟で、日照条件や土質はあまり良くない環境だったそうです。それでも、多くのシェフに認められる野菜を作っていて、山下さんの野菜は市場価格の何倍にもなるそうです。

また、最近では、シェフ目線での格付けをした新しい"認証"を作ろうと取り組みをしているとのことでした。フランスでは昨今の日本食ブームもあって、わさびやゆずなど流行しそうな野菜はあるようですが、山下さんはあえてそういう野菜に手は出さずにフランス野菜に味で勝てる日本野菜を作っているそうです。これが成功の秘訣なのだろうと感じました。

おまけ

今回のイベントには、とくもと農園で採れたトマトとバジルを使ったスコーンとスイカのフレッシュジュースも軽食として提供されました。とても美味しかったです。

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WEEK神山さんのお迎えにある「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」もチラっとのぞいてみましたが、案内などが無くちょっと入りづらかったので、すぐに退散しました。。調べてみると、ビジターでも1日1,000円で利用することができるそうですが、営業日が平日のみなのだそうです。(※ただし、会員さんは24時間いつでも使えるそうです)

神山バレー・コンプレックス:利用規則について

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ちょっとアクセスに時間がかかるので、コワーキングスペースとしての利用はあまり出来ないかなーとは思いますが、また何かのイベントがあれば来てみたいと思います。