ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

農業経営で知っておきたい、減価償却の基礎知識

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経営する上で知っておきたい「減価償却」について学んでいきます。農業をする際は、高額な農機具や設備を使うので、その費用計上の仕方によっては経営を圧迫しかねません。どのような会見の仕方があるか見ていきます!

減価償却とは

購入した資産は、時間が経過したり、事業活動の中で使うことにより価値が低下します。減価償却は、価値が減少する”固定資産"を取得した際に、取得費用をその耐用年数に応じて費用計上する会計処理です。

減価償却の対象になるもの

減価償却では、使用や年月によって価値が減少する資産が対象になります。

償却期間

減価償却の対象となる資産はいろいろありますが、その資産がどのくらい使えるものなのかを示す”耐用年数”は、原則となる期間が定められています。「減価償却資産の耐用年数等に関する省令」というのがあって、国税庁のサイトで耐用年数表が掲載されています。

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【PDF】 国税庁 耐用年数表

ビニールハウスの耐用年数

ビニールハウスの耐用年数は、それが「構築物」に当たるのか「器具及び備品」に当たるのか、また金属造なのか木造なのかで耐用年数が異なります。例えば、構築物で金属造の場合、耐用年数は14年になります。

耐用年数が過ぎた中古資産を購入した場合は原則の耐用年数✕20%で処理し、耐用年数の一部が消化された中古資産の場合は、「原則の耐用年数-経過年数+経過年数×20パーセント」で耐用年数を算出することになっています。

ビニールハウスの耐用年数|所得税目次一覧|国税庁

減価償却の処理方法

減価償却の処理方法には定額法と定率法があります。計算が煩雑になるので、定額法を採用している農家さんが多いようです。ちなみに、償却方法の選択には、納税地を管轄する税務署まで届け出を行う必要があります。

[手続名]減価償却資産の償却方法の届出|法人税|国税庁

定額法

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画像引用:減価償却の基礎知識【定額法と定率法】

定額法は、毎年、均等額を償却します。

トラクタ100万円(耐用年数10年)の場合、100万÷10年=年当たり10万円を償却(経費計上)します。

減価償却費 10万円✕ 10年 

また、最後の年には1円を残して償却を行います。月の中途に購入した場合は、何ヶ月分を使ったかを計算して償却額を算出します。

定率法

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画像引用:減価償却の基礎知識【定額法と定率法】

購入初期のほうが資産価値が高いため、定率法では年数が経過するごとに、償却額が小さくなるように償却を行います。

トラクタ100万円(耐用年数10年)の場合、このような処理になります。

1年目:100万円 × 20% = 20万円
2年目:80万円 × 20% = 16万円

今回の例では、償却率として20%をかけていますが、この償却率は耐用年数によって決まっています。

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【PDF】減価償却資産の償却率表

 

減価償却の会計方法

減価償却表のような資料を作って、減価償却の対象になる資産を管理します。こんな感じのテンプレートがネットにいろいろ落ちています。

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減価償却エクセルソフト 鈴木一弘税理士事務所 - 津島市の税理士-鈴木一弘税理士事務所

決算時の処理

決算時には、会計期間中の償却費を算出し「減価償却費」として損益計算書に費用計上します。

 

 

この記事は、研修を実施する「とくしま有機農業サポートセンター」の許諾の元、筆者の復習を目的に記載されています。内容の正確性を保証するものではありませんのであらかじめご了承ください。内容に誤りや不適切な点があった場合こちらまでご連絡いただけると幸いです。