ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

【徳島】ドローン×鳥獣害対策×アイデアソンに参加してきました!

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徳島県那賀町にある四季美谷温泉で開催された「ドローン×鳥獣害対策×アイデアソン」に参加してきました!那賀町(なかちょう)は、全国的にも珍しいドローン特区に指定されていて、こういったアイディアソンや講習会、実証実験を行っているそうです。山間部で課題になっている「鳥獣害」の問題に、ドローンをいうアイテムを使ってどう解決できるのか・・・。そんなアイディアを参加者みんなで考えるイベントです。

会場は、四季美谷温泉。わたしが住んでいる小松島市から約1時間半ほどで到着しました。あいにくの雨模様で、山道を運転するのはちょっと怖かったです。山にキリがかかっていて、なんとも神秘的な雰囲気でした。

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アイディアソンスタート

アイディアソンは、旅館内の大広間(和室)で開催されました。進行をしてくださったのは、北海道出身で現在は東京在住のWebエンジニア、若狭さん。普通に家の近くをシカが歩いているというような環境で育ったそうです。私は沖縄出身でシカやイノシシなんて見たことがないので、それだけ身近に動物がいることにまず驚きました。

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続いて、那賀町の地域おこし協力隊でドローン推進室の活動もされている喜多さんが、鳥獣害被害の実情を説明してくれました。

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那賀町での有害鳥獣駆除の現状は(平成27年度)、イノシシ109頭、シカ1,615頭、サル402匹だったそうです。こういった害獣を捕獲すると、シカの場合で2万円、サルの場合で3万円という報奨金がもらえるそうです。

具体的にどのように害獣対策をすべきか、地元の人の考えを整理すると、以下のようなステップになるだろうとのことでした。

  1. みんなで害獣について勉強する
  2. 守れる畑(環境)にする
  3. 守りたいエリアを囲う
  4. 追い払う(花火、モンキードック)
  5. 駆除する

アイディアソンのヒントになりそうな情報です。そのほかにも、ITまたぎプロデューサーという斬新な肩書の黒住さんや、センサー&デバイスコミュニティTMCNの武仙さん、警備だけではなくドローン事業害獣対策事業もやっているというALSOKの鈴木さん、害獣の生態研究をしている徳島県在住の吉田さんからもお話を聞きました。

ワールドカフェでアイディア出し

まず最初は、ワールドカフェというブレスト手法でアイディア出しをしました。

ワールドカフェは何人かの会議での討論のやり方の一形式で、与えられたテーマについて各テーブルで数人がまず議論し、次にテーブルホスト以外は他のテーブルへ移動し、そこのホストから前の議論のサマリーを聞いてからさらに議論を深め、これを何回か繰り返した後に、各テーブルホストがまとめの報告を全員にする方法である。(引用:ワールドカフェ - Wikipedia

これまで聞いたドローンや害獣の話から得られたキーワードやアイディアをグループで話し合いました。私のグループではこんなアイディアがでました。

  • ドローン改造を一部規制解除(対害獣ドローンの開発・害獣を威嚇)
  • ドローンからBB弾発射
  • ドローン大会を行う
  • ドローンの自動航行でデータ収集
  • ドローンで催涙スプレーを発射

などなど。

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午前中のスケジュールはこれで終了です。

ジビエ料理ランチ

会場の四季美谷温泉には「うまいよ!ジビエ料理店」第1号の県認定を受けているレストランが併設されています。シカカレーやシカ唐揚げなど全部で4つのメニューから好きな料理を選べますが、私が選んだのはナカ鹿丼。初めてシカ肉をいただいたのですが、思っていたよりクセもないし、肉厚でも柔らかくておいしかったです。沖縄ではヤギ肉を食べるのですが、ヤギに比べてもクセがなかったです。

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アイディアをまとめる

午後からは、スピードストーミングやペアブレストをして、自分のアイディアをブラッシュアップしていきます。

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そのあとは、紙に自分のアイディアを描いていきます。

私のアイディアは、衛星で街全体を監視して、畑に近づこうとするシカがいればドローンを自動で発射し体当たりしたり、麻酔銃を発射するというもの。山にいるシカ全員が悪いとも限らないし、人や畑への直接被害を減らすことに特化したアイディアです。これなら、飛行しずらい山にドローンが入る必要もないし、狩猟をする必要もありません。

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他の方のアイディアはこんな感じです。

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アイディアは大きく以下のような傾向があったと思います。

  • シカを引きつけるドローンをつくったりして、ドローンで直接追い込んだりしてある一定のエリアにシカを追い込む。
  • ドローンで、害獣の群れがいる場所のデータを収集する。
  • 害獣被害がある地域をドローン特区にしたり、ドローン大会を開く。
  • ドローンを遠隔操作して、都心にいる人も害獣狩りができるようにする。
  • とにかく高性能のドローンやドローンシステムを作る。
  • 観光や地域おこしと害獣対策を組み合わせる。

アイディアを書いた紙をテーブルに並べて、投票タイム!1人3票を気に入ったアイディアに投票します。

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最終的に、投票数が多かった以下の7つのアイディアに絞られました。

  1. ハンターリーグを作る。シカを捕らえたらボーナスポイント。各地でプロリーグを作ってホームマウンテンを転戦する。スポーツとして害獣駆除を普及させる。
  2. シカにモテるドローンを作って、フェロモンを撒き散らし、牧場に追い込む。大きなツノといったパーツをアイテム課金をする。
  3. ドローンを自動航行し、魚群探知機のようにする。捕獲確率を上げ、釣りなみのレジャーにし、パッケージツアーとして売り出す。
  4. 遠隔地にいながらドローンを操作して、はこわなに追い込む。ランキング形式にして、ポイント獲得率をみんなで競う。
  5. ITまたぎドローンシステムを作る。ドローンで山を監視したり、またぎを追尾する補助ドローン、運ぶドローンなどを連携させる。
  6. ドローンを使って、捕獲した害獣を加工処理場へスムーズに運ぶ。自然の食材を食べているナチュラルな食材であることを強調してブランディングする。(イベリコ豚みたいに)
  7. さる追い回しドローンレースグランプリを開催する。山際の猿被害の多い道をレースコースにする。

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つぎに、賛同するアイディアの人と一緒にグループを作り、さらにアイディアをブラッシュアップします。

私は、ドローンを使って"絶対狩れる"猟銃ツアーのグループに参加しました。ツアーとして売るならいくらだろう…とか、ドローンでビデオ撮影もして思い出ビデオみたいなものを作れればいいのでは…といったブラッシュアップをしました。

最後にグループでブラッシュアップした内容を発表しました。あとは審査を待つばかり…。

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グランプリは、ITまたぎドローンシステムを提案したグループでした。おめでとうございます!このグループは、他のグループの発表の時でも「ウチのシステム使えるよ!」とか営業活動をしていたり、最終発表でも事業説明会風に発表していたのが、とても印象に残っています。

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私が参加したグループも、個別賞をいただきました!賞品として、シカを使ったするめ揚げ(ビーフジャーキーみたいなやつ)もゲット。アイディアを発案してくださった方に感謝です。

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アイディアソンは、最後まで大盛況のうちに終了しました。実はこのアイデアソンの参加費は1人1,000円なのですが、ジビエランチの他にも温泉券もついているんです!疲れたカラダも温泉で癒やされて帰路につきました。

感想

いまは農業勉強中ですが、もともとWebディレクタな私。IoTについてはまだまだ知らないことも多く、参加者のみなさんの知識の多さには圧倒されました。最近の開発では、木と木の間を判別して自動で避けて飛行するドローンもあるそうです。

実は、わたしもドローンを持っているのですが、海外をバックパッカーしたときに”撮影"に使った程度でした。(その記事はこちら)ドローンにはセンサーもいろいろ組み合わせることができるので、思っていた以上に使い方に広がりがあるなと感じました。一方で、ドローンの使用にはいろいろ規制があるので、開発者が開発したり実験することができないのがなんだか勿体無い気もしました。那賀町のようなドローン特区が先駆けとなって、いろいろな事例が生まれてくれると、ドローンの活用も広がると思いました。アイディアソンを主催してくださった皆様、協力してくださった皆様 。本当にありがとうございました!

ドローン×鳥獣害対策×アイデアソン

日時:2016年6月12日(日)10:00~16:00

場所:四季美谷温泉

Webサイト:6.12開催 ドローン×鳥獣害対策×アイデアソン 参加者募集 | 那賀町ドローン推進室