ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

特別栽培農産物の基礎〜有機農業研修レポート〜

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今回は、農薬と化学肥料を地域慣行レベルから半減して生産する「特別栽培農産物」について学習しました。

特別栽培農産物とは

その農産物が生産された地域の慣行レベル(各地域の慣行的に行われている節減対象農薬及び化学肥料の使用状況)に比べて、節減対象農薬の使用回数が50%以下、化学肥料の窒素成分量が50%以下、で栽培された農産物です。(引用:農林水産省/特別栽培農産物に係る表示ガイドライン

農薬 地域慣行レベルの1/2の使用回数(成分回数)
化学肥料 地域慣行レベルの1/2の使用量(チッソ成分量)

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画像引用:農林水産省/特別栽培農産物に係る表示ガイドライン

特別栽培農産物は、期間中の農薬使用回数をもとに決められますが、この"期間中"というのは作付期間ではなく、前作の収穫日から今作収穫日までの期間になります。例えば、播種が10月であっても、前作の収穫を8月にしていれば8月からカウントが始まることになります。

地域の慣行レベル

地域の慣行レベルは、各自治体によって定められています。徳島県の場合は以下のページで紹介されています。

徳島県主要農産物の施肥・防除基準(徳島県慣行レベル)の改正について | 徳島県

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特別栽培農産物ができるまでの背景

以前は、有機栽培の区分が曖昧だったそうです。有機JAS認証ができ、有機栽培の方法が明確になったものの、栽培のこだわりや努力を表現しにくくなりました。そこで生まれたのが「特別栽培農産物」なのだそうです。

特別栽培農産物には、認証制度が内容

特別栽培農産物には、有機JAS認証やエコファーマー認証のように第三者認証はありません。基本的には、栽培者自身やは仲介業者の責任の元で「特別栽培農産物」としての表示を行っています。

特別栽培農産物 表示ガイドライン

平成19年に特別栽培農産物の表示ガイドラインが改正されました。主なポイントは以下の3つです。

  1. 有機JASで使用可能な農薬は節減対象外に。
  2. セット表示欄での資材名や用途の表示は任意に。
  3. 節減対象農薬の使用状況の表示がパッケージに表示できない場合、インターネット等での情報提供でも良いものとする。
こんな表示はNG

混乱を招く恐れがあることから、以下のような表示はNGとなっています。

  • 無農薬
  • 減農薬
  • 無化学肥料
  • 減化学肥料
表示方法

以下のような表示を、パッケージもしくはインターネットなどに掲載します。確認責任者には産地仲買さんや販売先の名前が入ることが多いそうです。

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画像引用:[PDF]特別栽培農産物ガイドライン

自分でサイトを立ち上げるのが難しい場合、青果ネットというサービスを使うこともできます。

青果ネットカタログSEICA - あらゆる野菜や果物一品ごとの情報を検索・登録できるオープン&フリー農産物データベース

農薬検索のサイト

農薬は「農薬登録情報提供システム」で最新の情報が見れられるようになっています。

VTLLP301-【農薬登録情報提供システム-検索項目を指定した検索】

 

この記事は、研修を実施する「とくしま有機農業サポートセンター」の許諾の元、筆者の復習を目的に記載されています。内容の正確性を保証するものではありませんのであらかじめご了承ください。内容に誤りや不適切な点があった場合こちらまでご連絡いただけると幸いです。