ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

新・農業人フェアに参加しての気づき3つ

6月4日土曜日に大阪で開催された、新・農業人フェアに行ってきました。

f:id:mitolab:20160605181407p:plain 6/4(土)大阪会場 | フェア開催日程 | 新・農業人フェア PRODUCED BY RECRUIT

個人で参加するには徳島からだと結構な距離&金額なので躊躇してしまいますが、現在研修を受けている「とくしま有機農業サポートセンター」が次期研修生募集のためブースを出展するということで、ちゃっかり同行させてもらいました(笑)。


とくしま有機農業サポートセンターではオーガニックワーカー養成科第10期の研修生を募集しています。講座は平成28年10月から4月までの半年間の予定だそうです。また、従業員の方も2名募集されているとのことで、もしご興味がある方はここを見てみて、コンタクトフォームからお気軽にお問い合わせしてみてください!


新・農業人フェアというのは

「いつかは独立して農業を始めたい」「就職・転職先として農業を考えたい」「農業に興味があるが、何から始めればよいかわからない」 など、農業をやることに興味のある様々な方が気軽に情報を得られます。また、独立に向けた具体的な道筋や、就職・転職先が見つけられるイベントです。

via 新・農業人フェアとは

今回の大阪会場では、求人ブースが28、研修生募集ブースが18、生徒募集ブースが10、就農支援・相談ブースが71で合わせて127のブースが出展していました。他にもセミナーやトークショーなども用意されており、かなり充実したイベントでした。

参加者はそれほど多くは無かったように思いますが、農業というテーマだったので流石に参加者の年齢層は幅広くて、高校生から上は恐らく5,60代の方までいて、お子さん連れの方もちらほらいらっしゃいました(託児スペースも用意されていました)。僕ら(本ブログメンバ2名、以下同)の出身地でもある沖縄から参加している方もいらっしゃいました。

雰囲気はこちらをご参照ください。

ag.dotsnest.com

面白かったこと

1. 新規就農で独立するのには最短2年?

僕らみたいにお金も土地も地縁も無い人にとって、新規就農するには行政や地域団体の用意する各種制度を利用しない手はありません。有名なのは青年就農給付金ですが、これとは別に市町村や就農支援団体レベルで支援制度を用意していたりします。

で、団体毎に程度の差はありますが、大抵どこの団体でも独立までは2年間の研修を前提にしているところが多かったように思います。

  • 1年目:受け入れ農家さんの元で研修
  • 2年目:受け入れ農家さんの指導の元自身の経営計画にそって営農
  • 3年目:地域農家さんや行政の支援(事業継承制度、のれんわけ、青年就農給付金など)を受けながら独立

みたいな流れを想定している団体さんが多かったです。

あとどこもそうですが、上記の2年間で地域に溶け込むというのが1つ大きな課題になっているように感じました。地域行事や農業振興の団体などに参加して信頼してもらって、農地を紹介してもらったり、アドバイスをもらったりということです。ITの業界でいえば、エンジニアとかデザイナとかのコミュニティやハッカソンに参加したり登壇したり〜という感じでしょうか。

2. どこで農業するかはブース窓口の担当者にかかっているかも

僕らは主に市町村レベルの行政団体さんに話を聞きにいったのですが、その時に感じたのは各市町村毎の制度の違いよりも、担当者の方の質の違いでした。こういうと上から目線で偉そうですねすいません...。でも、酔っ払ってるような感じで呂律が回っていないうえに何度も同じ事を聞き返すとか、自身の地域の取り組みを把握されていないという方が窓口だと、正直この地域で新規就農するのはどうなんだろう...と不安になりました。

僕らみたいなIターン新規就農を目指す人間にとっては、ここが各地域の人間とのファーストコンタクトだったりして、そこで窓口の方を信頼できないと、正直その団体さんやさらにそこが管轄している地域への次のアクションは取りにくいな〜と思ってしまいます。逆に地域の取り組みを充分把握していて、懇切丁寧に説明してくれる窓口の方だと「もっとこの地域のことを調べてみよう」となりやすいと思います。

なので、厳しい意見ですが参加者としては、ファーストコンタクトに力を入れてほしいなと思うと同時に、話をしてみて信頼のおける団体さんや担当の方を見極められるのはありがたいなと思いました。

3. 有機農業に対する認識の違い

「まずは化成栽培で食えるようになってからやったら?」

「有機は市場で求められているの?そうではないよね」

「有機では難しい」

という厳しめな意見をいただくこともありました。ここ2ヶ月ずっと有機栽培を学んできた自分としては「これが世間の有機に対する認識なのか、肩身せまいな...」と正直思いました。

そういう言葉は恐らく、そう発言した人が見聞きしてきた有機農業の失敗例から結論づけられたものだと思います。ここで発言者が想起した農業は自然農かもしれないし、不耕起栽培かもしれないし、あるいは〇〇農法とかいう思想の体現としての栽培方法かもしれないです。

でも、僕らが今学んでいる有機農業は、植物生理学と土壌(微生物)学に基づいた科学的な農業であって、それで生計を立てている人や成功して億プレイヤーになっている人を見ているだけに、否定的な意見を聞くとすかさず反論してしまいたくなります。でも反論できるだけの実績や知識や経験は現状無いので、ぐっとこらえていち意見としてありがたくいただきます。

現状、日本で堂々と「有機」と名乗るには有機JAS認証団体に認証される必要がありますが、「有機」というと「無農薬」という認識をされることが多いように思います。さらに有機農業というと作物を作るプロセスの話になるので、極論を言えば有機(無農薬作物を作る)農家の数だけバリエーションがあります。それを統計的にみたら確かに失敗の数が多いのかもしれませんが、今後、有機農業先進国を見習い科学的な有機農業が普及するにつれて徐々に成功率があがってくるのだと思います。できれば僕らもその一翼を担いたいなと思っています。

まとめ

  • 新規就農で独立するのには最短2年?
  • どこで農業するかはブース窓口の担当者にかかっているかも
  • 有機農業に対する認識の違い

以上3つが大きな気づきでした。どれも、複数の地域の団体のお話を一度に聞くことができたので気づけたと思います。こういうイベントが各所であるというのはとてもありがたいです。もし機会があればまた参加してみたいと思います。

以上です!