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ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

徳島県農業会議に行ってみた

つれづれ

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きょうは平日ですが、ハローワーク来所日ということで研修はお休みです。ハロワークで用事をささっと済ませて、徳島市にある徳島県農業会議に行ってきました。

農業会議とは

都道府県農業会議は、行政機関である市町村農業委員会とは異なり、「農業委員会等に関する法律」に基づいて都道府県内に設立される農業団体です。原則として市町村農業委員会の会長が会議員になり、その会議員と都道府県内の各種農業団体の代表、学識経験者等の会議員で構成されています。(農業委員会組織について|全国農業会議所

 主な業務としては以下のことがあるそうです。

  • 農業委員会相互の連絡調整
  • 農業委員、推進委員、職員への研修等
  • 農地法等に基づく業務

 徳島県農業会議では、新規就農の相談はもちろん、独立就農に向けた相談を行っています。メールで事前にアポをとって相談のお時間をいただきました。

徳島県農業会議に相談したいこと

今回の訪問の目的は主に以下の4つです。

  1. 独立就農に向けての土地・ハウス設備探し。
  2. 事業継承制度を利用するにはどうしたらいいか。
  3. 新規就農(就職)をしながら独立就農を目指す人向けの制度を知りたい。
  4. 徳島県の各市町村で、就農支援の独自の取り組みがないか。

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徳島県農業会議のオフィスは、JA会館の8階にあります。看板がたくさん掲げられていて少し迷ってしまいました。なにやらたくさん組織事務所があるようです。

教えてもらった情報

農業経営継承事業

後継者のいない優良な農業経営を散逸させず、第三者である新規就農希望者に継承することを支援する事業です。 継承のための研修期間中(最長2年)には、研修費用の一部補助として月額最高9万7千円、経営委譲者の研修費用として年額最高3万6千円が助成されます。

身近な例だと、情熱カンパニーの三木さんもこの制度を利用して独立しています。経営を譲りたい人と独立就農したい人とのマッチングなので、まずは参加申込書を全国農業会議所に提出するところから始まります。

経営継承事業|新規就農相談センター

平成20~26年度までの6年間の実績としては、

  • 継承希望者(実践研修中を含む)556名
  • 移譲希望者数(実践研修中を含む)367件
  • 修了(合意書締結) 45件

で、6年間で継承希望者のうち修了までこぎつけた人は、全体の8.09%と狭き門のようです。徳島県内でもまだ4件程度しか実績がないそうです。

経営継承のマッチングは、具体的な取り決めを決めていくなかで、どうしてもこじれてしまうケースが多いそうです。とにもかくにも、参加申込書を出さないと情報のマッチングも始まらないので、申し込みをしてみようかと思っています。

農地中間管理機構

農地中間管理機構は、リタイアするので農地を貸したい方、農業参入を考えていて農地を借りたい企業の方、利用権を交換して分散した農地をまとめたい方、新規就農するので農地を借りたい方向けに、農地の情報を集積・マッチングする組織です。各市町村に組織が設置されています。

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各都道府県の農地中間管理機構一覧

徳島県の場合、土地を借りたい"借受希望者"が一覧で発表されていますが、貸したい土地のリストは見つかりませんでした。

公募者一覧 | 徳島県農業開発公社

徳島県農業会議の方によると、土地のリストは市町村にいけば見せてくれるそうです。農業会議さんにあるリストを少し見せてもらったのですが、譲りたいリストの中にはすでに「〇〇さんに譲りたい」というような指名もあって、やっぱり地域の繋がりのある人に譲る傾向にあるんだなーと感じました。あとは、地域にあるJAにそういった情報が集まっているので聞いてみるといいそうです。

中国四国農政局のサイトでは、域内の公募状況が公開されています。

県別 借受希望者(受け手)募集方法、状況(4月1日現在)

借受け希望者は、「農用地借受け申出書」を農地中間管理機構に提出して、市町村がマッチングを待ちます。徳島県農業開発公社の平成26年度事業報告書を見ると、転貸率は100%になっています。(ホントかな。。)転貸先としては

  • 地域内の認定農業者(法人) 21.07ha(7経営体)
  • 地域内の認定農業者(個人) 8.23ha(16経営体)
  • 地域内の認定農業者(企業) 9ha(6経営体) 
  • 基本構想水準到達者     7.79ha(22経営体) 
  • 地域外からの参入者     0.57ha(2経営体)

認定新規就農者や今後育成すべき農業者への転貸実績はゼロでした。認定農業者ではないものの、新規参入で転貸されたのは以下の面積でした。

  • 個人 0.28ha(1経営体)
  • 法人 0.38ha(1経営体)

この数字をみると、既存の農業経営者に多く転貸されているように感じます。

とくしま就農スタート研修

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画像引用:とくしま就農スタート研修(サテライトカレッジ推進事業)

徳島県農業会議では、新規就農希望者向けに「とくしま就農スタート研修」という制度を設けていて、徳島県内の農家で働きながら実地研修をすることができます。研修といってもほぼ就職のようなカタチで受け入れ先からお給料をもらいます。受け入れてくれる企業に対しては、未経験の人を雇用し育成する助成として助成金が支払われます。

期間は決まっているのですが、私達が研修を終える9月末からも受け入れてくれる先があれば、参加することができるそうです。この研修は今年度内で修了しますが、さらに研修を積みたい場合は、青年就農給付金や農の雇用制度などを活用できそうです。

とくしま就農スタート研修(サテライトカレッジ推進事業)受入経営体・研修生募集 | 徳島県農業会議

【小松島市】就農準備訓練センター

各市町村の独自の取り組みについては、まず、小松島市(小松島市生物多様性農業推進協議会)が実施する就農準備訓練センターがあります。これは、協議会からアドバイスをもらいながら、農業設備を使って実践的に農業ができる制度です。(設備状況により今年度の提供は検討中らしいですが。)農業会議の方曰く、このような取り組みは、徳島県内でも珍しいそうです。

【美波・牟岐町・海陽町】海部きゅうり塾

3市が共同で取り組む過疎化対策「きゅうりタウン構想」。この中で実施されれているのが「海部きゅうり塾」です。今年度で第二期を迎えるそうです。

海部きゅうり塾 - Facebook

 

徳島県農業会議さんにいろいろ教えていただきました。相談があれば、また行ってみたいと思います。

一般社団法人 徳島県農業会議

住所/徳島県徳島市北佐古一番町5番12号 JA会館8階

TEL/088-678-5611