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ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

エコファーマー認証(応用編)

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少し間延びしてしまいましたが、今日はエコファーマー認証の応用編です。

エコファーマー制度の基礎編はこちらで紹介しています。

ag.dotsnest.com

徳島県持続性の高い農業生産方式の導入に関する指針

徳島県持続性の高い農業生産方式の導入に関する指針

徳島県が公開している指針には、具体的な技術や使用する資材について説明があります。例えばトマトをハウス栽培する場合、以下のような農作生産の内容が示されています。

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他の都道府県の導入指針等はこちらから。

都道府県のエコファーマー制度紹介、導入指針、申請様式ダウンロード用ページ

一つの資材でも複数の成分が使われている場合のカウントの仕方には注意が必要です。

例えば、リドミルゴールドMZは、有効成分が以下のように記載されています。このときは、2カウントとします。

  • メタラキシルM:3.8%
  • マンゼブ:64.0%

特別栽培認証でもエコファーマー認証でも、化学肥料のカウントは、資材の化成チッソの成分量で判断されます。

エコファーマーが作られた背景

全国環境保全型農業推進会議という全国機関があり、”エコファーマー”という名前は平成12年8月の「全国環境保全型農業推進会議」に寄せられた応募の中から選ばれました。

「持続性の⾼い農業⽣産⽅式の導⼊の推進に関する法律」もあり、この法律にもとづいて⼟づくり、化学肥料及び化学合成農薬の使⽤低減技術の導⼊しているのがエコファーマーです。

東京の動き

東京都では、エコマークの使用を平成26年3月末をもって終了し、新しい「東京都エコ農産物認証制度」を初めています。この制度では、化学肥料の削減割合は、25%以上、50%以上、不使用の3区分で認証しています。

東京都エコ農産物認証制度

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オーガニック・エコ農産物とは?

特に今年度から農林水産省が力を入れて推進をしているそうです。
オーガニック・エコ農業の拡大に向けて(農林水産省)

「オーガニック・エコ農産物」とは、環境に配慮して生産された農産物であり、

  1. 有機JAS規格の認定を受けた有機農産物
  2. 有機JAS規格の認定は受けていないが、化学肥料及び化学合成農薬を使用せず栽培された農産物
  3. たい肥等により土づくりを行った上で、化学肥料と化学合成農薬を地域の慣行レベルに比べ相当程度低減して栽培された農産物(特別栽培農産物等)

を含めたものの総称である。

オーガニック・エコ農産物の安定供給に係る調査 仕様書

オーガニック・エコ農産物の理解増進⽅策に関する調査事業 報告書

富山県の資料では、

オーガニック・エコ農産物安定供給体制構築事業とは、有機農産物やエコファーマー農産物の安定供給体制の構築のために、新規就農者の育成や栽培技術の各地る、消費者の理解増進に向けた地域段階の取り組みを国が直接支援するもの。

と記載されています。

とやま有機・エコ農業パワーアップ協議会の設置について

オーガニック・エコの現状

オーガニック・エコ農業の取り組みは停滞気味で、12万ha程度で推移しています。一方諸外国で有機食品の市場規模は年々増大しています。特に米国のオーガニック市場は活発化していて、日本市場への進出も視野に入れているようです。

個人的な感想

持続可能な農業に関する認証として「エコファーマー」だけではなく、「オーガニックエコ」とか東京都の「東京都エコ農産物」とかいろいろ乱立しているなーと思いました。しかも、この認証自体、消費者から見ると「なにそれおいしいの」状態でメリットがわかりづらいんですよね。有機JASでさえ認知度いまいちな上に、認証に時間とお金がかかって農家は大変で、導入も進んでいない感じがします。(有機に関してはこの有機JASのみなので、ある意味仕方がないのですが。。。)この認証問題、どうにかならないものでしょうか・・。最低限、農家にとっても消費者にとってもメリットがわかりやすい制度にならなければなと思いました。

 

この記事は、研修を実施する「とくしま有機農業サポートセンター」の許諾の元、筆者の復習を目的に記載されています。内容の正確性を保証するものではありませんのであらかじめご了承ください。内容に誤りや不適切な点があった場合こちらまでご連絡いただけると幸いです。