ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

鉄とマンガンを抽出する土壌分析のやり方と純水チェック、pHの測り方〜有機農業研修レポート〜

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今回は2回目の土壌分析実習です。追加のテクニックとして、土壌分析で抽出できないことがある「鉄」と「マンガン」を抽出する方法と、純水をチェックする方法を教えてもらいました。

 1回目の実習はこちらの記事をご覧ください。

ag.dotsnest.com

鉄とマンガンを抽出する土壌分析

微生物によって鉄とマンガンが包み込まれてしまい鉄とマンガンはドクターソイルで分析しても検出されない場合があります。鉄やマンガンの施肥を考えるときには、土を焼いてから土壌分析をすることで、鉄をマンガンを検出することができます。

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土を焼くときは、鉄が土に移らないようにアルミの鍋を使うようにしましょう。

純水チェック

純水かどうかを確かめる方法があります。"純水"は身近なモノでは、コンタクトレンズ用の洗浄液です。研修所では、イオン交換樹脂を使った純水装置がありますが、ここから採取した純水も、時間があれば以下の純水チェックをしましょう。

 試薬純水の反応非純水の反応
陰イオンチェック 1液を3滴 ◯ 透明 ☓ 白色
陽イオンチェック 2液(試薬A)を3滴
3液(粉)を1振り
◯ 青色 ☓ 赤色

こんな感じになればOKです。

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左:陽イオンチェック→青色、右:陰イオンチェック→透明

マイナスイオンを帯びている代表的なもの
  • 硝酸NO2
  • 硫酸S
  • 塩酸Cl
プラスイオンを帯びている代表的なもの
  • カルシウムCa
  • アンモニアNH4
  • マグネシウムMg

水道水の中には、pHを中性にするために石灰(+)を入れている場合があります。なので、水道水をイオン交換樹脂などで純水にした場合は、純水チェックをしておくことをオススメします。

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pHの測り方

pHとは

pH(ペーハー)は、水素イオン濃度のことで、酸性やアルカリ性にどれだけ傾いているかを表します。 pHは、水にどれだけの水素イオン(+)が含まれているかという水素イオン濃度で決まります。水素イオン(+)が多いと酸性に傾き、pHは下がります。逆に水素イオン(+)が少ないとアルカリ性に傾き、pHは上がります。

植物の生育に最適はpHは、pH=6.4といわれています。

pH測定器

pHは、ハンナというpH測定器を使って計測します。

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pH計は、使う前に"補正"をする必要があります。補正の方法は以下の通りです。

  1. pH7.01の標準液を試験官に入れます。(pH計が浸る程度)
  2. pH7.01の標準液の温度を測ります。
  3. pH7.01の標準液にpH測定器(ハンナ)を入れます。
  4. pH7.01の標準液のラベルに記載されている表を確認し、該当する温度の値にメーターを合わせます。(ネジ回しで調節)
  5. 同様に、pH 4.01も調整します。

 補正が完了したら、測定したい液体に測定器を入れ数値が安定するまで待ちます。

土のpHを測定する場合は、試験管に土を入れそこに純水を注ぎ、30秒振ります。しばらく放置し、上澄み液だけを取りpH測定器で測定します。このとき、土の塊などがあると、測定値がブレてしまうので注意しましょう。

 

この記事は、研修を実施する「とくしま有機農業サポートセンター」の許諾の元、筆者の復習を目的に記載されています。内容の正確性を保証するものではありませんのであらかじめご了承ください。内容に誤りや不適切な点があった場合こちらまでご連絡いただけると幸いです。