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ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

職業人講話(阿波有機代表:佐伯昌昭 さん)〜有機農業研修レポート〜

今日は職業人講話がありました。農業生産物の企画・販売を行っている、株式会社阿波有機の佐伯昌昭代表に約2時間の講義をしてもらいました!簡単にレポートします。

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株式会社阿波有機

阿波有機は、農業生産物の企画・販売等を行っている会社です。Webサイトはこちらからから。 http://www.awayuuki.jp/

農家や生産のバックグラウンドを調査し、”売り方”をアドバイスもしているそうです。自然に配慮した作り方をしたお米「つるを呼ぶお米」はコープ自然派で販売していてヒット商品になっています。

野菜の価格の決まり方

農業の問題は、市場価格が変動したり天候が安定しないため原価計算ができないことなのだそうです。野菜の多くは相対取引で価格が決まります。

<相対取引>
相対取引(あいたいとりひき)とは、市場を介さずに売買の当事者同士で売買を行う方法のこと。取引価格は双方の合意により決定される。取引を行う者同士が1対1の関係により通貨、数量、価格、期日を決めて売買を行う取引のことである。店頭取引とも呼ばれる。

引用元:相対取引とは

スーパーの企画は1ヶ月〜2ヶ月前にきまっているため、3ヶ月前には野菜の値段は決まっているそうです。

農業は儲かるのか?

100円野菜の儲けは25〜30%くらいなのだそうです。問屋を介した場合、農家の規模が小さければ、問屋としても買値が安くなってしまいます。

1反/300坪/1000㎡ の土地であれば、ほうれん草は1反で1トンが収穫できます。販売は200g単位で売られることが多いですが、乾燥したりするので210〜220gは袋詰する必要があります。‥と考えると、1,000kgからは5,000束を作ることができます。

さらにそれをパック詰めしたとして、1人で作れる量にも限界があります。(例:1人でパックできる量 30〜50束/1時間)

農業は機械化していて種まきまでは短時間で終わりますが、その後雑草の処理や収穫、袋詰にはどうしても人出がいります。この人出を確保するのがなかなか難しいそうです。

工夫次第で儲かる

例えばオクラの場合、8月はオクラが栽培しやすいため供給過多で値段も下がります。とある農家は9月以降に収穫できるように工夫し、値段が上がったときに収穫できるようにしたそうです。

儲かりの工夫例

  • 値段が高い時に合わせて作る
  • 時短、多収穫になる工夫をする
  • 有機農業の特性を理解して多収穫・高価格・販売方法を考える
  • 新しい土地ではじめる場合、1作2作は捨てて試験栽培する。やってみたら違うことがある。
  • 新しい発見をし続ける(観察力とデータ蓄積&分析)

研修で学ぶメリット

1.同じ言語で話できる

規模が違う農家が話す言葉は、規模や尺度が異なるので、一見同じに聞こえる言葉でもその意味あいが変わってきます。学校での学びは、成功を目指して同じ尺度で会話ができます。

2.チームワークができる

農家同士は、成功の秘密は滅多に口外しません。そうするのは当たり前ですが、一方で農家同士でもっと情報交換することで農業技術が発展できる可能性もあります。農業においてチームワークも大切です。学校では互いの損得なしで学びあうので、ぜひチームワークを大切にしましょう。

感想

上記では簡単なメモから抜粋して講演の内容をレポートしましたが、実際にはココでは言えないようなマル秘情報も、実際の経験からいろいろ教えてくださいました。儲かるための工夫を常に考えていないと、「こう工夫してみたらいいんじゃないか」という発想は生まれないので、常に意識をしておくことが大切だなと感じました。また、野菜の価格変動の仕方や販売の仕方等、マーケティングや経営的な部分も、今のうちからもっと情報収集しておかないといけないなと思います。まだまだ研修が始まって1週間程度ですが、これからどんどん吸収していきたいと思いました。佐伯代表、今日はありがとうございました!