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ミトミネ農場

IT業界の末席から農業の世界に飛び込んでみて日々感じたことや学んだ事を書き連ねます。

有機農業とは(BLOF理論 導入)〜有機農業研修レポート〜

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有機農業研修レポートをお届けします。今回のテーマは「次世代農業概論」です。

なぜ野菜を食べなければいけないのか

野菜を食べるのは、言わずもがな「カラダの健康」のためです。そう考えると、農家は、人の健康に貢献できる野菜をつくるということが大切です。

野菜に含まれる栄養素の一例
  • ビタミン、ポリフェノール…抗酸化物質
  • ミネラル
  • 食物繊維 …しいたけに含まれるベータグルカンは腸内細菌を活性化する
  • 天然酵素 …生食すると酵素をそのまま取り込める。
  • LPS …最近注目されている"免疫ビタミン"

例えば、カルシウムが豊富な「小松菜」の場合、土に石灰を入れる量が1.5倍になります。その分、小松菜がカルシウムを吸収するということです。

カラダが酸化する仕組み

全ての生き物は、ホタルとまではいきませんが微弱な光を発しています。これは、食べ物が分解されて36度の体温でエネルギーを燃やして、生命活動をしていることを表しています。

人の細胞の中にある「ミトコンドリア」では、血液が運んできた「酸素」と食べ物を分解して得た「水素」を吸収して、生きるためのエネルギーである「ATP」や「水」ができます。その時、副産物として活性酸素ができ、ミトコンドリアの外にもれてしまいます。

酸素というのは実は猛毒で、全てのものを酸化してしまう働きがあります。人のカラダではミトコンドリアでしか吸収しません。ミトコンドリアから排出された活性酸素は、悪い菌を殺してくれたりする一方、遺伝子や細胞を酸化(老化)させてしまいます。人体の約60兆個の細胞があると言われていますが、そのうち1兆個の細胞が毎日入れ替わっているというのは、この活性酸素のためです。 

<活性酸素が増える原因>

紫外線、化学合成物質、大気汚染、タバコ、ウイルス、ストレスなど。

野菜で活性酸素を除去

野菜には活性酸素を除去する働きがあります。活性酸素の発生と、野菜の抗酸化作用の働きは以下の流れです。

  1. ストレス発生 ⇔ 野菜のビタミンとミネラルが発生し予防
  2. 活性酸素フリーラジカル発生 ⇔ 活性酸素の除去
  3. 細胞が損傷 ⇔ 細胞の修復・再生
  4. 成人病・ガン老化

つまり、活性酸素をどれだけ減らせるかが、細胞の寿命を決めることになります。活性酸素と抗酸化物質のバランスが取れてるのが理想です。

栄養価の高い野菜をつくる

最近では、活性酸素に対抗する「抗酸化力」が高い野菜を作る方法は、確立されつつあります。年に1回開催されているオーガニックフェスタではこの抗酸化力に着目して、栄養価コンテストを行っています。ちなみに、栄養価を調べるにあたり、デリカフーズの子会社「デザイナーフーズ」という企業が栄養価の測定を行っているそうです。

栄養価コンテストの評価グラフは以下の4項目です。

  1. 糖度…野菜の甘み
  2. 硝酸イオン…化学肥料に含まれていたり、土壌で化合してできる。
  3. 抗酸化力…ビタミンE、B群
  4. ビタミンC…鮮度。多ければ長持ちする。

この4項目で野菜を評価していくと、以下のことが見えてきます。

硝酸イオンが多いと、糖度、ビタミンC、抗酸化力が下がる。
(硝酸イオンが減ると、糖度、ビタミンC、抗酸化力が上がる。)

つまり、硝酸イオンをいかに発生させない(または)除去するかが、栄養価の高い野菜を作る上で重要になります。

栄養価コンテストの結果はこちらから。

オーガニック・フェスタ2015 栄養価コンテスト結果報告

これから学ぶ理論

これから学ぶ理論は、「生態系調和型農業理論(BLOF/ブロフ理論)」で、とくしま有機農業サポートセンターの校長である小祝 政明先生が提唱している理論です。

これからの有機野菜は、おいしい・安全ということだけではなく「栄養価」が高いことが重要になります。また、栄養価が高い野菜は、密度が高いためより収穫効率のいい野菜ができます。こういった側面は、有機農業ならではのメリットになります。

ミネラルとは

ミネラルは、植物の生育にとても重要です。

ミネラルとは、有機物を校正している窒素(N)、炭素(C)、水素(H)、酸素(O)以外の生命にとって欠かせない元素のこと。ミネラルは植物のカラダをつくったり体内の化学反応になくてはならない存在。

光合成とは

光合成とは、光合成とは植物など葉緑体をもった生物が、葉緑体を用いて太陽エネルギーと水と二酸化炭素からカロリーをもった「ブドウ糖」をつくることです。

<光合成>

二酸化炭素(6CO2)+水(12H2O)+太陽エネルギー
⇒ ブドウ糖(C6H12O6)+水(6H2O)

  • 炭水化物は、CH2O
  • 炭水化物が6こ集まれば、6×(CH2O) = ブドウ糖 C6H12O6
  • 炭水化物にアミノ酸態チッソNH2(アミノ基)がつくとアミノ酸

カラダ(細胞)は、タンパク質でできています。タンパク質を液体にしたものがアミノ酸です。血液では、アミノ酸(液状)が流れて、カラダをつくるところでタンパク質(個体)にします。私達人間は、食べることで外部からアミノ酸を取り入れないといけませんが、植物は光合成によって炭水化物を創りだし「アミノ酸」を合成できます。

昼に光合成しブドウ糖を作りだし、夜になるとこのブドウ糖(炭水化物)を利用して、セルロース(センイ)にしたり、カラダの元になるアミノ酸にして生長します。

<ブドウ糖の使いみち>

  • 植物が生きていくためのエネルギーになる
  • ブドウ糖をセルロース(センイ)に変える(害虫に強くなる)
  • カラダの元になるアミノ酸にして、植物の生長に。

BLOF理論をマスターするために必要な基本知識100個

まだまだBLOF理論の導入の講義ですが、今後BLOF理論を学んでいくにあたり、基本知識をまとめた100問があります。こちらのブログでも紹介されていますが、日々アップデートされているとのことです。この内容を全て"言葉"で説明できるようになるのが、この研修の目標でもあります。

BLOF理論100問!全部説明できるようになるのだ!: とくしま有機農業サポートセンター活動日誌

Tips

講義の本筋とは少し逸れますが、話題にあがったトピックをご紹介します。

徳島は水耕栽培が進んでいる

野菜向けのビタミン剤を作ってる大塚化学(ポカリで有名な大塚製薬の子会社)がいることもあって、徳島は水耕栽培が進んでいるそうです。アグリベストは、大塚製薬の子会社でトマトの水耕栽培を行っています。

株式会社 アグリベスト

 

今回のレポートは以上です!

この記事は、研修を実施する「とくしま有機農業サポートセンター」の許諾の元、筆者の復習を目的に記載されています。内容の正確性を保証するものではありませんのであらかじめご了承ください。内容に誤りや不適切な点があった場合こちらまでご連絡いただけると幸いです。